生理痛や冷え、かぶれなどが改善される布ナプキンは一度使い出すとやめられないですよね?
(洗濯に慣れさえすれば)
そんな頼もしい布ナプキンですが気を付ける点もあるのです。
それは、血液媒介の感染症に関してです。
布ナプキンを使用するに当たって絶対に知っていないといけないことです。
血液を媒介とする感染症に感染している方は、まわりの方を感染させいよう対策をする必要があります。
布ナプキンを使うことによって血液と接触するリスクが上がります。とても大切な事なので感染症でない方も読んでいただければと思います。
血液媒介の感染症とは
主にB型肝炎・C型肝炎・AIDSなどです。それぞれB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって引き起こされ、血液や体液を媒介し感染します。
これらの感染症の方は特に経血の取り扱いに気を付ける必要があります。
「私は検査したから大丈夫」などと思わないようにしましょう。性交渉などでも感染するため、いつの間にか感染していて家族や大切な人に移してしまう可能性があるのです。
B型・C型肝炎
それぞれB型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスに感染することで発症します。主な感染経路は輸血や昭和63年以前の注射によるものですがB型肝炎は性交渉でも感染します。また、しっかりとした医療機関ではないところで開けたピアスやタトゥーなども感染の原因です。
B型・C型ウイルスに感染すると肝細胞に住み着き、体はその異物を排排除するため肝細胞ごと破壊してしまいます。肝硬変や肝臓癌になってしまします。
B型肝炎ウイルスに感染しても発症せずにウイルスを持ち続け性交渉などによって知らないうちに他人に移してしまうことがあるのです。
AIDS
AIDSはヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって発症します。発症まで 5年~15年と長い潜伏期間があるため感染しても気づかず他人に移す危険性があります。性交渉で感染する可能性があります。
発症すると体内の免疫を破壊し続け様々な感染症にかかります。適切な治療によって死亡率は下がりしたが、治療を続けなければならなくなります。
他にも血液はありとあらゆる病原体を持っている可能性があるのです。
血液を人に触れされないことが重要
当然ながら自分の経血は自分で処理をする必要があります。お風呂場では手洗いをした場合はしかっかりと洗い流しましょう。
水しぶきがパートナーのカミソリにかかってしまうことは大変危険です。
まわりに飛び散らないように工夫する必要があります。
また、洗面器で洗う場合は同居している方に用途をしっかりと説明し使わせないことが重要です。
つけ置きのバケツは他人に触れられない、誤って蹴り飛ばさないところに置きましょう。つけ置きの水はトイレに流すと安心です。
ナプキンは天日干ししっかりと乾燥させましょう!
経血は汚いものではないが取扱いには注意が必要
紙ナプキンを使用していると、臭いが嫌だったり、謎の塊に恐怖したり。
しかし布ナプキンを使うと臭いもないし、
「なんだぁ ただの血液じゃん」
と、思うようになると思います。
布ナプキンを洗っているうちに経血が『汚いもの』という感覚がなくなってくるのです。
しかし、その『ただの血液』が他人に重大な病気を移してしまうリスクがあるのです。
経血は『汚いもの』ではなく『取り扱いを注意すべきもの』であることをしっかりと認識することが大切なのです。
布ナプキンは体にいい!でお使い始める前に検査
布ナプキンを使い始める前に病院で感染症の検査をすれば、自分の健康のため、自分の体を知って他人に被害を与えないために重要だと思います。
感染症がある方は、しっかりとした対策や同居されている方の協力・理解を得るようにしましょう。
布ナプキンには、感染症の他に面倒くさい等のデメリットがあります。
参考⇒布ナプキンのメリットとデメリットは?
しかし、生理痛や冷えやむくみに悩む方は一度布ナプキンをためされてはいかがでしょうか。
また、使い捨ての布ナプキンという選択肢もあります。
使い捨てであれば、通常の紙ナプキンと同じように使えるので、
感染症などのリスクを心配せず使えるので安心ですね。