私は布ナプキンユーザーですが、以前は敬遠していました。デメリットとメリットを天秤にかけた時に、以前はデメリットの方が大きいと思っていました。しかし、一度試してみるとメリットの方が大きい事がわかります。
どのようなメリットがあって使う人がいるのか。
また、どういったデメリットがあって使わない人がいるのでしょうか。
布ナプキンと紙ナプキンの素材の違い
布ナプキンはその名の通り布で出来ています。主に綿、シルクが素材となっています。綿やシルクは吸水性が優れ、肌触りも良いため下着や乳児用の服・おむつなど直接お肌に触れる箇所に良く使われる素材です。使い捨てではなく何度も洗って使用できます。
紙ナプキンは、紙で出来ている訳ではありません。布ナプキンのように綿などの天然素材が使用されているのに対し、紙ナプキンはポリエステルなどの石油系素材で出来ています。
また、内部には高分子吸収材ポリマーなどの吸収に優れた素材が使われ、漏れないような工夫がされています。
布ナプキンのデメリット=紙ナプキンのメリット
布ナプキンを敬遠してしまう理由は以下の事柄だと思います。
- 初期費用がかかる
- 外出先で使用した布ナプキンを持ち帰る必要がある
- 洗浄が面倒くさい
- 漏れが心配
以上について考えていきたいと思います。
布ナプキンと紙ナプキンのコスト比較(デメリット1)
布ナプキンは紙ナプキンと比べて購入費用が高い事も紙ナプキンを選ぶ理由になっていると思われます。では使い捨てではない布ナプキンと使い捨ての紙ナプキンを長期間使用した時のコストを確認してみましょう。
- 紙ナプキン1枚約25円
- 紙ナプキン1回の生理で24枚使用
- 布ナプキン1枚1000円
- 布ナプキン10枚準備(3年毎に買替)
紙ナプキンは使い捨てのため、毎回購入しなければなりません。布ナプキンは単価は高いですが繰り返し使用するため月々のコストはかかりません。とはいえ消耗品するので約3年に一度の買替が必要です。
約1年半でペイすることが出来、3年で1万円以上の差が出てきます。この金額を大きいと見るか小さいと見るかは人によって違うと思います。
上記は大まかな計算です。紙ナプキンの1カ月のコストがもっと低い方や布ナプキンを10枚も準備されない方もいらっしゃると思います。この他に布ナプキンは洗濯をするため、水道代や洗剤もかかってきます。
雑な表ですみません。性格なので。。。
外出先で使用したナプキンを持ち帰る必要がある(デメリット2)
布ナプキンを使用していない方は臭いの心配などをされると思いますが、使用後の紙ナプキンのようなきつい臭いはしません。ジップロックなどに入れてポーチに入れると臭うことはありません。
外出先で捨てることが出来ないのは布ナプキンのデメリットのひとつですが、外出先で汚物入れを触る必要がなくなることはメリットになります。また、ゴミの日まで使用済みナプキンを家で保管する必要がなくなります。ゴミの量も減り地球にも優しいですね。
洗浄が面倒くさい(デメリット3)
洗浄する必要があるのも大きなデメリットと感じるかもしれません。経血を落とすためには、
下洗い⇒漬け置き⇒洗濯機
と面倒な作業です。
しかし習慣になるとそれほど面倒なことではありません。
とはいえ、布ナプキンをリタイヤする方の大半は洗濯の作業が原因かもしれません。私も習慣になるまでは、何度かやめようと思いました。紙で過ごす日もありました。
洗濯の部分は覚悟がいると思います。
布ナプキンでは漏れが心配(デメリット4)
布ナプキンは一見ちょっと頼りなく思えるかもしれません。しかし肌にしっかりとフィットしているので通常は漏れません。ただし紙ナプキンと同じように何らかの拍子で横漏れをすることはあるかもしれません。布を貫通してショーツを汚すのうなことは私は経験がしていません。(ハンカチを使用してショーツまで染みてしまったことはあります)
それどころか、紙ナプキンを使用していた時は、寝ているときに横漏れをすることがたまに起こったのですが、布にしてから横漏れすることがなくなりました。
布ナプキンのメリット
デメリットがあるけど使用する人がいるということは、デメリット以上のメリットを感じている人がいるためです。そして、メリットの多くは実際に使用してみないと実感できないのです。実感できないというより、私の場合は実際使用するまで信用していませんでした。
生理痛が改善
生理痛の原因は様々ですが、プロスタグランジンの過剰分泌がひとつの原因です。プロスタグランジンの過剰分泌の原因は冷えなどにより血行が悪くなるためです。
布ナプキンは陰部を天然素材で包み込みため熱を逃がしません。しかし紙ナプキンは吸収材であるポリマーが体を冷やしてしまうそうです。
また、紙ナプキンは石油由来の素材が使われています。化学物質ばかりです。化学物質も生理痛の原因だといわれています。
布ナプキンを使用することで生理痛を軽減・解消する根拠は、はっきり分かっていないそうなのです。しかし実際に布ナプキンを使用している人の多くは(私の周りの人に限れば全員)生理痛が改善・解消しています。
冷えが改善
冷えによって血流が悪くなると、子宮内膜排出のための子宮収縮が来なくなります。排出するために、子宮収縮を活発にさせるプロスタグランジンが多く分泌され生理痛になります。
布ナプキンがしっかりと陰部を包み込んでいると、熱を逃がさず冷えることはありません。子宮が暖まっている感覚になります。
子宮を冷やさないことによって、生理痛の改善だけでなく生理周期が狂いにくくなります。これは不妊の対策にもなります。
また、内臓である子宮を冷やすと、体は優先的に子宮(内臓)を温める事に力を注ぎます。すると、足先や手先に充分な血流量を送れず手足の冷えの原因になってしまうのです。
ムレない
布ナプキンに使用される綿やシルクは吸水性がよく、蒸れることはありません。しっかり水分を吸収してくれるのです。対して紙ナプキンで使用される化学繊維は吸水性が悪く汗などの水分を吸収しにくいのです。さらに漏れ防止のためにビニールが使われているため通気性が悪くなってしまうのです。
よい布ナプキンに使われている『布』は湿気を外に逃がしますが、水分は逃がさないような素材が使われているため漏れることもありません。
布ナプキン試してみる価値はある
布ナプキンには私たち目線で見るとメリットとデメリットがありますが、体目線で見るとメリットが多いのです。
布ナプキンにするかどうか、試してみてはどうでしょうか?
心配であれば試しに休みの日や夜だけ使ってみるのも良いかもしれません。
デメリットよりも大きなメリット感じられてから布ナプキンに変えると良いと思います。