布ナプキンの最大のデメリットは洗濯です。面倒くさいですよね。
紙ナプキンから移行を検討されている方はどうするのか見当もつかず不安ですよね?
そんな布ナプキンの基本的なお洗濯のやり方やちょっとしたポイントを紹介します。
布ナプキンのお洗濯のために準備するもの
まずは、お洗濯に必要なものを紹介します。
セキス炭酸ソーダ
布ナプキンのお洗濯に欠かせないものはセキス炭酸ソーダです。
聞きなれない方には怖い薬品ではないかと心配になるかもしれませんが、お洗濯やお掃除の強い味方である重曹と同じような働きをします。重曹よりも水に溶けやすく洗浄力が強いため使いやすいです。
セキス炭酸ソーダは重曹よりアルカリ性が少し強く、油汚れや血液の汚れに適していますが入浴剤にも使われているためお肌にも安心です。
換気扇などの油汚れにも使えます。重曹は溶けにくくちょっと不便な時がありますよね?そんな時はセキス炭酸ソーダなのです。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤はなくても良いのですが経血がなかなか落ちないときに使用します。
塩素系漂白剤より漂白の能力は落ちますが柄物に使え、塩素系特有の嫌な臭いもしません。
しかし、粉末の酸素系漂白剤で柄物の洗濯は避ける方が無難です。液体のものを使用しましょう。またシルクなどの動物性の素材にも粉末は使用できません。容器などの記載事項を確認しておきましょう。
また、当然ご存じだと思いますが、塩素系漂白剤などの塩素系薬品と混ぜることは大変危険です。
バケツ(ふたつき)
使用済みのナプキンの浸け置きのための容器です。ご家族がいらっしゃるなら特に、エチケットとして蓋付きのの物がよいですね。100円ショップでも買えますが、目に止まる場所に置くことになると思うのでかわいいものが嬉しいですね。小さめの容器で充分です。
ステンレス製かホーローのお鍋
煮洗いに使用します。酸素系漂白剤を使用しますが、石鹸を使用することがあるかもしれないので、ステンレス製かホーローのお鍋にする必要があります。
アルミ製はアルカリ性に弱いため、アルミ製の鍋で煮沸を行うと腐食してしまいます。
当然お料理用と分ける必要がありますね。ナプキン以外にも靴下などの綿製品の煮洗いに使用できます。
布ナプキンのお洗濯の方法 下洗い⇒漬け置き⇒手洗い⇒すすぎ
使用した布ナプキンは経血が乾く前に下洗いをすることによって、汚れが落ちやすくなります。
実は最初の工程である下洗いをしっかりすることが最大のポイントです。
注意する点は水かぬるま湯で洗う必要があります。40度以上のお湯で洗うと血液が固まってしまいます。
下洗いが終わると水1リットルあたり5グラムのセキス炭酸ソーダをいれた漬け置き用のバケツに入れます。
1時間程度漬け置きましょう。
漬け終わると軽く手洗いをしてよくすすぎましょう。シミがなければ形を整えて干しましょう。
お洗濯はこれで終わりです。
シミが残るようであればそのまま洗濯ネットに入れて洗濯機にかけましょう。
私は面倒くさがり屋なので1日漬け置をして軽くすすいだ後、洗濯機をかけています。
干す場所は殺菌のため天日干しが望ましいのですが、ものがものなので難しい場合は風通しのよい場所に干しましょう。
一体型のものは乾きが遅いため、雑菌などが繁殖しないよう風通しが良い場所、扇風機が当たる場所やもしくは乾燥機にかけると良いです。
それでも汚れが取れない場合は煮洗い
生理終盤の粘度がある経血はなかなかとれない場合がありますよね?
汚れが取れない場合は煮洗いをしましょう。お水に酸素系漂白剤か液体せっけんを入れて20分程度弱火で煮ます。
やけどに注意しながら取り出して様子を見ましょう。問題がなければすすいで干しましょう。
煮洗いできるのは、綿などの丈夫な素材です。綿100パーセントでないものはしわになる可能性があります。また、色物と白物を一緒に煮洗いすると色移りの可能性があるので注意しましょう。
私は普段は通常のお洗濯までしかしていません。気が向いた時にナプキン、靴下や綿のショーツなどを次々に煮洗いしています。
布ナプキンのお洗濯の注意点
お洗濯の時の注意点です。
- お湯を使わない
- 柔軟剤を使わない
- 漬け置きのまま放置しない!!
お洗濯の時にお湯を使うと血液が固まってしまいます。お水かぬるま湯で洗うようにしましょう。
柔軟剤は水分の吸収を悪くするようなので使用しない方がよいそうです。私は知らずに使っていたのですが、吸収が悪くなったように思わないので、神経質になる必要はないと思います。
また、漬け置きのまま放置しないようにしましょう。
4日ほど経つと開けるのが怖くなって開けられなくなります。そのまま開かずのバケツにしてしまったのは私です。
なんとか処理をしたけど、バケツと中身は買い換えました(+o+)
お洗濯を楽にするちょっとした方法
外出先でのナプキン取り換え時にはすぐに下洗いをすることができません。そのため血液が乾かないように工夫をする必要があります。
化粧水などを入れるスプレー容器に水に溶かしたセキス炭酸ソーダを入れておいて、交換時にスプレーをしてからジップロック等の密閉できる袋に入れておきましょう。こうすることで血液が固まりにくくなります。
漬け置きの時にエッセンシャルオイルを1滴たらすことで気分も変わってきます。消臭効果があるレモンや殺菌効果のあるユーカリにしたり、気分で匂いを選んでみたりすると、実益もあり少し楽しみを作れるのもよいかもしれませんね。